本部役員を代表いたしまして、ひとことご挨拶させていただきます。
昨年度に引き続き、本年度も、「協力し合う」ことをテーマに、PTA活動を行っていきたいと考えております。
そこで、「協力」という言葉の意味を検索してみました。
ある目的に向かって力を合わせること。
目的に向かって心を合わせ努力すること。
「合わせる」というキーワードについて、みなさん、どんなイメージが浮かびますか?
今ちょうど、子どもたちはリレークラスマッチの練習をしています。
クラスには、走るのが速い人もいれば、遅い人もいますね。
果たして、子どもたちは、速く走ることができる人には、平均値まで手を抜いてほしいと願うでしょうか?
走るのが遅い人には、平均値まで走れるようになれと強要するでしょうか?
子どもたちは、クラスメイト全員に、同じ速さで走ることを求めているでしょうか?
おそらく、それぞれがベストを尽くすこと、自分の持てる力を発揮することを、願っているのではないでしょうか?
わたしたち大人が、子どもの姿から学ぶこともあります。
リレクラひとつとっても、「力を合わせること」「心を合わせること」が、決して同じ力を差し出すことではないと、気づかせてくれるのではないでしょうか?
わたしたち大人は、どういうわけか、同じ力を差し出すこと、平等であることに、強いこだわりを持ってしまいがちです。
同じ力を差し出すことは、自分に課せられたノルマをこなせばいいだけのこと。
それは、誰とも力を合わせたことにはならず、協力ではなく、分担でしかないのです。
走るのが速い、遅いを、生活に余裕がある、ないに置き換えてみてください。
協力の結果得られるものと、分担の結果得られるものの違いを、考えてみてください。
そして、PTA活動において、協力し合うこととは何か、考えてみてください。
そうして、みなさん、ひとりひとりの意識が変化することによって、これまでの古い概念を壊し、新たな活動の在り方を創造していけることを願います。
一年間、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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