不登校の卒業式どうする?問題…後悔する決断があってもいい

不登校

卒業式を控えたこの時期。
不登校の子や保護者さんは「卒業式どうしよう?」と悩んでいる人も少なくないのでは?

最後の節目だから卒業式くらい出席してほしい!
欠席すると卒業証書授与で名前呼ばれるから目立っちゃうよね?
学校行くの怖いよ。みんなと会うの嫌だよ。
卒業式の思い出も写真も残らないよ。後悔するかも?

子どもの気持ち。親の気持ち。いろんな考えが頭を過る。

かせいじん
かせいじん

もうわかんないよぉ~
ねぇ…どうすればいいの?

ふぉとん
ふぉとん

毎日悩むよね?頭から離れないよね?決められないよね?
ふぉとんの経験談とふぉとんの考えを話してみるね。

後悔する決断があってもいい(by中居くん)

ふぉとんの卒業式体験談

学校からの提案4パターン

学校からは卒業式の対応4パターンを提案されました。

  1. 卒業式出席(いちおう選択肢のひとつとして)
  2. 卒業式の後、会場で欠席生徒&保護者のみで卒業証書授与式
  3. 校長室で個別に卒業証書授与(生徒&保護者。もしくは保護者のみ)
  4. 担任が家庭訪問(卒業証書を自宅に届ける)

うちは、子どもが学校関係者とかかわることを拒否していたため③を選択。
①②は本人が学校に行かなきゃならないから論外。
④も担任が来ている気配を感じることも嫌だと思ったので却下。

校長室での卒業証書授与(保護者のみ)

校長室では、校長先生・教頭先生・司会(教務主任)・3年関係教員が正装のまま迎えてくれた。
こんなふうに、教員が顔を揃えて待っているとは思ってもみなかったので正直びっくりした。

午前中の卒業式も出席したので、そのままスーツで訪問したからよかった。
何も知らずに証書だけ取りに行く気で訪問すると、服装TPO!って焦ったかもしれない。

校長室には、体育館のステージに飾ってあった大きなお花も国旗・校旗も置いてあった。
背景ディスプレイ用の黒板には、担任からの一言メッセージが。
子どもは今日ココには来ないってわかっているのに、それでもどうしても伝えたいという想いが溢れていて、なんかもうそれだけで泣きそうになった。

本チャン同様に司会の号令とともに卒業式が始まって、えっ?えっ?ミニチュア版やるんだって、またもやびっくり!
校長式辞は、我が子用に書いたものを読み上げてくれて、うちの子たったひとりのために用意してくれたのかと思ったら、もう涙が止まらなくなった。

卒業証書は名前を呼ばれて夫が受け取り、それで終了という流れだったかな?
このへん記憶が曖昧…

卒業式に出席しようが欠席しようが、ほかの生徒と同様、この学校に在籍していた生徒のひとりとして、義務教育卒業という人生の節目を迎えたことに対する敬意を表したい。
出欠関係なく、ひとりの生徒を大切におもい尊重してくれていると感じられた、本当に心に残る卒業式でした。

不登校の卒業式。学校にはどうしてほしい?

これは学校(先生)の愛なのか?それともただの自己満足なのか?

私も夫も、学校が用意してくれたミニチュア版の卒業式に大号泣。

不登校になって、親の期待も裏切って、先生方の期待も裏切って、傷つきながらも自分の信念を貫くわが子は、一筋縄ではいかない扱いづらい生徒であったに違いない。
そんな超絶めんどくさい子であっても、この人たちはわが子の選択を尊重してくれている。
大切にしてもらえたと実感している。

だけど、これは親だからそう思えるのかもしれない。
当の本人にとっては、そうやって愛されるほどつらく感じてしまうのではないだろうか?
もしも、うちの子が一緒に校長室に行っていたら、うちの子は心が痛くて耐えられなかったんじゃないかとさえ思う。

きみはそれでいいんだよ。

肯定されているのにつらい。
尊重されているのにつらい。
受容されているのにつらい。

心が痛くて耐えられないから距離をおきたい。

親にとっては大号泣の大感動の卒業式でも、子どもにとっては逃げ出したい拷問のような仕打ちに感じられただろう。

同じ対応でも、受け手が違えばまったく別のものにみえる

さて、わが子同様、卒業式を欠席した同級生。
詳しい話は聞いていないけど、校長室で卒業証書を受け取り、ミニチュア卒業式をやってもらったそうだ。おそらく同じように、できる限りの手厚い対応をしてもらったと思われる。

その子の保護者の感想は…
こちらはどう対応していいかわからなくて、とっても困ったとのこと。

サプライズというのはクセモノで、仕掛けた方には喜んでもらいたい・感動してもらいたいという期待がある。(期待ゼロでサプライズを決行できる人はいないんじゃないかな?)
仕掛けられた方は、喜ぶことを強要されたような圧を感じることもあると思う。

卒業を手放しで喜べない心境だとしたら、手厚くすればするほど癇に障る場合もあるだろう。

子どもの気持ちは、保護者とはまた違う感覚かもしれない。

同じ対応でも、受け手が違えばまったく別のものにみえる。
だから、どれが正解でどれが不正解なんて一般論なんかない。答えだせない。

答えだせないものならば、相手の対応を期待することも違うと思うし、仮に期待通りじゃなかったとしても傷つく必要もない。だってわからないものなんだから。

できるだけ勝手な期待をしない。
できるだけ拗ねて怒って傷つかない。
黙っていても察して期待通りに動いてほしいという欲は捨てる。

そのためには、卒業式をどう過ごしたいのか?学校にはどうしてほしいのか?
ちゃんと自分と向き合って。ちゃんと自分と対話して。そして相手に伝えて。

後悔する決断があってもいい(by中居くん)

かせいじん
かせいじん

そんなこと言われたって、その自分の気持ちすらわからないんだよ!

ふぉとん
ふぉとん

わからないのはきっと、未来に後悔する自分がいるかも?って不安になるからだよね?

ここでタイムリーに、先日ジャニーズ事務所を退所することを発表した中居正広さん(敬意を込めて中居くんと呼ばせていただきます)の名言を使わせていただきます。

後悔する決断があってもいい(by中居くん)

それが間違った判断なのか?後悔する決断なのか?どうなるかわからない。
わからないなら、わからないからこそ「今」の気持ちで決断してほしい。

この記事を書いた人
ふぉとん

不登校の会「こころの宇宙 〜不登校から学ぶ自分軸〜」管理人
子どもが不登校のPTA会長というレア経験あり
HSP(Highly Sensitive Person ハイリー・センシティブ・パーソン)
今世のテーマ→自己受容/自分軸/自分以外の何者にもなれない

ふぉとんをフォローする
不登校
こころの宇宙 〜不登校から学ぶ自分軸〜

コメント

タイトルとURLをコピーしました