人間は不完全な生きもの。
だからこそ人とのつながりが大切で…
「学校とはどんな場所か」「人とのつながりに大切なものは何か」
ほんとは〇〇と言いたいところを、真逆の考え方をふたつ提示して、あえてフラットな感じにしたんだよね。
902文字。スピーチにかかる時間は約3分です。
風に舞う桜の花びらが、新しい門出を祝う春がやってきました。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
保護者の皆様におかれましては、真新しい制服に身を包み、校門をくぐったお子様の姿に、感慨もひとしおのことと存じます。心よりお祝い申し上げます。
〇〇校長先生をはじめ、教職員の皆様、新たに北中の一員となった子どもたちを、唯一無二の存在として認め、愛と敬意をもってご指導いただけますよう、心よりお願い申し上げます。
ご来賓の皆様、ご多忙にもかかわらず、生徒たちの晴れの舞台に、多数ご臨席を賜り、誠にありがとうございます。厚くお礼申し上げます。
新入生の皆さん、中学校生活は、大人に成長していく大切な時期です。この時期に、この三年間で、ぜひ見つけてほしいことがあります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、おなかがすいても、眠くなっても、ただ泣くことしかできません。私たち人間は、誰もが、不完全な存在としてスタートします。自分が弱く、無力で、ひとりでは生きられないことを、本能的に知っています。だから私たちは、人とのつながりを、求めてやまない生きものなのです。
成長し、自分にできることが増えていくにつれ、人とのつながりに、二種類の考えを持つようになるでしょう。
一つは、自分の弱さを感じ、他人の弱さを想像し、誰もが弱いからこそ、自分ができることを差し出し、協力し合う、という考え方。
もう一つは、自分ができることを武器に、人と競争し、人より優位に立つことで、自分の弱さを守る、という考え方。
学校は、人と協力し合うことも、人と競争することも、どちらも経験できる場所です。
自分は何が得意なのか?
何が好きなのか?
学校は、自分にできることを知り、学ぶことができる場所でもあります。
人とのつながりに大切なことは何か?
そのために自分にできることは何か?
その意識をしっかり持って、この三年間で学び、卒業式を迎える頃には、どうぞ、自分のこたえを見つけてください。
皆さんの中学校生活が、実り多きものとなることを願い、わたくしの挨拶とさせていただきます。
ご入学、心からおめでとうございます。
平成〇〇年四月〇日
〇〇中学校PTA会長 〇〇〇〇
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