2/11(祝)に栃木県小山市のパン屋さん(iipan)で行われた『まとまらない人』刊行記念 坂口恭平全国ツアー。初めて坂口恭平さんの世界に触れた感想をレポート!
にわかファンです。
コアなファンからダメ出しされそうで怖いです。
坂口恭平はそんなんじゃない!と思うかもしれません。
これはふぉとんの個人的な感想です…ですっ!
坂口恭平さんは時空を行き来する人
ぼくはわかるけどね
ぼくもわかるけどね
余裕でわかるけどね。ふぉとんは説明できるの?
がんばってみる
曲も聴いたことがないし、本も読んだことがない。だけどなんだかとても気になる人。
坂口恭平さんの存在を知ったのはTwitter。フォロワーさんのRTかいいね♡で流れてきた坂口さんのツイートに興味を掻き立てられた。この人は何者なんだろう?と。
そして、たまたま目にしたTwitterに流れてきたこの情報に背中を押される。
栃木じゃん!小山じゃん!祝日じゃん!仕事休みじゃん!行けるじゃん!
曲も聴いたことがないし、本も読んだことがない。だけどなんだかとても気になる人。
坂口さんは熊本の人だから、これを逃したらそうそう会える機会なんてないかもしれない。
会場のiipan(小山市のパン屋さん)
小山駅から徒歩4~5分のところにあるパン屋さん(詳しくは公式サイトへ)
iipanさんはバリバリの恭平ラーだね(←褒め言葉)
ナチュラルな雰囲気の店内には、販促用の書籍やCDがきれいに並んでいる。
物販の一段上の棚には、坂口さんの書籍がズラリ。てっきり坂口さんサイドが用意したものかと思っていたら、これ全部、 iipanさんの私物ときいてビックリ!
店内に飾ってある絵も坂口さんの作品だそう。もうこれだけで恭平愛がひしひしと伝わってくる。
「ラー」って呼んでいるのは「新・日本男児と中居」のラーたちをリスペクトしているからだよ。
ライブ開催したことあるんですか?
ないです。初めてです。
坂口さんと iipanさんの会話を盗み聞き(っていうか聞こえてきただけ。盗み聞きではない!)
Twitterも2019年11月から始めたってことは、きっとこのイベントがキッカケなんだろう。
イベント開催なんてやったことがない人にとっては、今日のイベントは一大事業に違いない。
恭平ラーとしては、初めてだなんて不安がってる場合じゃない!
せっかくのこの機会に恭平を呼びたいんだよ!
そんな情熱に駆り立てられてイベント開催を決意したんじゃないか?って勝手に想像する。
この空間をどうやってレイアウトしたら…
こぢんまりとした店内だけど、ひとつでも多く席を作りたい。
なぜなら、ひとりでも多くの人に恭平の歌を届けたいから!
「〇〇が好き」
尊敬と敬意を含んだ情熱に駆り立てられて人が行動するエネルギー。
自然と応援したくなっちゃいませんか?
おみやげに買ったパン。めちゃ美味しかった!
「好き」のエネルギーで行動を起こす(と思われる) iipanさん。
そんな iipanさんが作っているパンたち。
わたしがおみやげに買ったのは次の3種類。
- レモンクリームチーズパウンドケーキ
- シナモンロール
- 商品名忘れました(チョコ オレンジ のなんとか?)
コンビニ大好き。ファーストフード大好き。カップ麺大好き。
ジャンクフードばかり食べてると、オーガニックやら無農薬やら厳選された食材を作ったお料理って、申し訳ないけど馴染めなかったりするんだよね。〇〇だしばかり愛用していると、高級な手作り味噌のお味噌汁がイマイチ美味しくない…みたいな。わかりますかね?この庶民感覚。
とってもとってもとっても素敵な美味しそうなパンだけど、もしかして?ダメパターンかも?
そんな不安に襲われ、ひとりで食べる勇気がなくて夫の帰宅を待って一緒にチャレンジ。
ちゃんと美味しかったんです!
パウンドケーキは、クリームチーズがしつこい味に違いないという先入観を見事に覆してくれたし、シナモンロールは、しっかりシナモンが効いているのに、これ以上シナモンが強いと嫌だ!のギリギリラインで止まっている感じ。チョコのなんちゃらはモッチモチ!
エネルギー(カロリーじゃなくて「気」の意味ね)的に余計なものが入っていないというか、食べた感覚がエネルギー的に軽いのです。
ジャンクフード好きが美味しいっていうのだから、美味しいに違いない!
坂口恭平さんライブの感想
第一印象は風のような人
わたしが会場に着いたときは、まだ坂口さんは到着していなかった。
えっ?もうこんな時間なのにいないの?リハとかやらなくていいの?
心の中で余計な心配をしていると、どこからか「坂口さん。歩いてくるよ」の声が。
駅から歩いてきた坂口さん。めっちゃ荷物が少ない!
えっ?この人、今日熊本から来たんだよね?荷物これだけ?駅のコインロッカーかな?
ギターとリュックっぽい?バッグひとつだけ(そんなに荷物が入っているようにも見えず…)
『まとまらない人』の宣材写真がお髭Boyだったから、ちょいワイルドな感じかと思ってました。イヤイヤ。ホンモノは爽やかイケメンお兄さんではないですか!
帽子こそ被っていないものの、達観した視点を持ち、身軽に生きる、風のように旅するスナフキンみたいな印象。
坂口恭平の楽曲はネガティブとポジティブの統合
ライブトークでわたしが印象に残ったおはなし。
もはや記憶が曖昧…こんなこと言ってた!という要約です。ご本人の言葉ではありません。
鬱のときは「死にたい」→「詩にたい」と半ば強引に意識をずらす。
そのときに頭に浮かんだ「言葉」をひたすら書き綴る。
鬱のときは曲をつけることができない。
元気になったときに曲をつける。
坂口さんは躁鬱症状があることを公言している。
これを幅広いニュアンスで捉え、もう少しぼんやりした抽象的な概念…というか、ポジティブ・ネガティブな状態とか、機嫌がいい・機嫌が悪いときなどと言い換えてみる。
人はポジティブ・ネガティブ両方を持ち合わせている生きものだから、そのどちらが欠けても、その人であるとはいえないと思っている。一般的には、それを分離してポジティブはいい・ネガティブは悪いとジャッジするから、なんだか生きづらくなってしまうように感じている。
坂口さんは、気分が沈んでいるときに詩を綴り、元気なときに曲をつける。
坂口さんが作る楽曲というのは、ポジティブ・ネガティブそのどちらも存在していることが無意識に感じられる作品なのかもしれない。楽曲ができあがる過程のおはなしに、人を魅了する理由がなんとなくわかったような気がした。
イマココ。時間は幻想。そのときは確かに目の前にその人がいる
そしてもうひとつ。誰かの喪失を歌った曲が耳に残る(これは個人的事情のせいかもしれない…)
元恋人との離別なのか、親や友人など特別に想う人との死別なのか、どのようにでも捉えることができそうで、描かれている誰かが誰なのか?わたしにはわからなかった。
ただ、その特別な誰かを思い出して、その当時の記憶を言葉にしている、思い出を言葉にしているのではない!ということだけはわかる。
彼には見える。彼にはわかる。おそらく、そのときは確かに目の前にその人がいるのだ。
その特別な誰かが今自分の目の前に存在している。イマココだけをみているから、そこにその人が存在していることはよろこびだ。
時間が続いていると感じていることは幻想という説もある。
はぁ?何言ってるの?と思う人もいれば、すんなり納得しちゃう人もいると思う。
わたしの貧困な語彙力や表現力では、どうにも説明することができないのだけど…
とにかく、そのときは確かに目の前にその人がいるんだよ!
まとめ
これは坂口さんに初めて会った、坂口さんの作品に初めて触れた感想である。
坂口恭平さんは時空を行き来する人
『まとまらない人』読了後どんな感想を抱くのか?そのときはまたブログを書きたいと思う。
おまけ
エンジェルナンバーって知ってますか?
天使からのメッセージとか、あなたが進むべき道の道しるべとか。そういう概念。
わたしの感覚としては、それがほんとうか?嘘か?なんてことはどうでもよくて、これによって、その人が生きやすくなる、気分が上がる、ご機嫌になれるのなら、信じてた方がいいかなって思っている。
わたしにはエンジェルナンバーと感じられる数字の並びがあるのですね。
栃木県小山市には出身校の白鴎大学があり、当日は懐かしい母校の横を通って会場に向かったわけです。懐かしい景色を見ると当時の記憶が蘇りますよね。元カレが下宿していたアパート。今でもあるんだなぁ…なんて淡い感傷に浸っていたとき、エンジェルナンバー車とすれ違ったんです。
「今日ライブに参加することは何か意味がある!」とっさにそう思ったわけです。
会場のiipanさんがある通りは、駅と学校の往復で毎日のように歩いていた道。
変わったなぁ…変わらないなぁ…いろいろな想いを馳せながら会場へ。
帰りの車の中で、運転をしながらぼんやりと考える。
今日のエンジェルナンバーにはどんな意味があるのだろう?
何を気づかせようとしているのだろう?
もうすぐ家の前。左折ウィンカーを出して自宅に曲がろうとした瞬間。
すれ違った!エンジェルナンバー車!
時空を旅していたのはわたしかもしれない。
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